今夜のディナーは、待ちに待った美味しいカレーのはずが、なんと水っぽくてサラサラ!
本来トロトロであるべきカレーがなぜドロドロにならないのでしょうか?
この記事では、カレーが水っぽくなってしまう主な原因と、サラサラのカレーに適切なとろみを加える方法について説明します。
カレーがドロドロにならない主な理由は?
カレーはそのトロリとしたルーが魅力で、具材やご飯と絡み合うことで一層美味しくなります。
シーフードカレーのように少し流動性のあるタイプもありますが、日本の家庭では通常、濃厚なカレーが好まれます。
それにもかかわらず、ルーを加えてもカレーがドロドロにならず、トロミが出ない場合がありますが、その理由とは何でしょうか?
①水の量が多すぎる
最も一般的な原因は、「水の量が多すぎる」ことです。
カレールーには適切な水の量が指定されており、多くの場合パッケージにその量が記載されています。
指定された水の量を守らずに多めに加えてしまうと、カレーが薄くなり、サラサラの状態になりがちです。
②鍋の蓋をして煮込む
カレーを煮込む際、鍋の蓋をするかどうかも大きな違いを生みます。
蓋をしないで煮ると水分が蒸発しやすく、とろみが出やすいです。
一方、蓋をして煮込むと水分が蒸発せず、その結果としてとろみが出にくくなります。
ルーのパッケージには、蓋をして煮込む場合の水の量を調整するよう指示があります。
これに従うことが、理想のカレーを作るための鍵となります。
味見用スプーンの扱いについて
料理の味見をする際、一度口をつけたスプーンを再び鍋に戻すのは避けましょう。
これは、スプーンに残った唾液が料理に混ざり、含まれるアミラーゼがとろみを弱めてしまうためです。
味を確認するときは、新しい皿に少量を移してから行うのがベストです。
はちみつの適切な加え方
はちみつを料理に使用する際は、加えるタイミングが重要です。
はちみつにもアミラーゼが含まれており、料理のとろみを減少させることがあります。
隠し味として使用する場合は、野菜を煮込む段階で加えると、高温でアミラーゼが無効化されます。
水分の多い野菜の使い方
たとえ正確な水分量を守っていても、トマトや大根のように水分を多く含む野菜を使用すると全体の水分量が増加してしまいます。
これらの野菜は、加える前に炒めて余分な水分を飛ばすことがおすすめです。
じゃがいもやにんじん、玉ねぎも炒めることで、旨味が増し、水分が調整されます。
カレーのとろみを保つコツ
これまでにカレーがサラサラにならないようにする方法を紹介しましたが、すでにサラサラになってしまったカレーを改善する方法もあります。
次に、サラサラのカレーをとろみがある状態に変える対策をご紹介します。
じっくりとした煮込みでトロみを出す
カレールーをトロトロにするには、温度を60℃以上保ちながらじっくりと煮込むのが重要です。
最初は泡が立つ程度の弱火でゆっくり煮込み、鍋底にルーが焦げないように定期的にかき混ぜましょう。
煮込む時間が長いほど自然にとろみが増します。
とろみが足りないときの対策
カレーのとろみが足りないときは、水で溶いた小麦粉や片栗粉を加える方法があります。
火を止めた後、少しずつ加えてはよく混ぜることを繰り返し、適切なとろみを調整しましょう。
ただし、加える量には注意が必要です。多すぎると粉っぽさが残る恐れがあります。
カレーにとろみを加える方法
今回は、カレーにしっかりととろみを出すための方法を解説しました。
とろみが不足する原因として、余分な水分の存在や成分の分解が考えられます。
カレー作りではこれを意識し、必要に応じて長く煮込むか、増粘剤を加えることで調整できます。