原稿用紙での横書きと縦書き時の数字と小数点の記述方法

学生の頃、小論文や作文の際に使う原稿用紙ですが、その正確な使い方が分かりにくいことがあります。

特に、数字や小数点の記入方法は混乱を招くことがあります。

誤った記述方法を用いると、レポートや論文の作成時に問題が生じることが考えられます。

この記事では、意外と知られていない原稿用紙の数字や小数点の正しい記入方法について解説します。

また、様々な単位や記号の書き方についても紹介しますので、ぜひ確認してみてください。

横書き原稿用紙での数字の表記方法—3桁の数字はどう記入する?

原稿用紙を使用する際にはいくつか守るべき細かいルールがあります。

例えば、文章の始めのマスは空けること、また、行の最初に句読点を置かないなどです。

数字の表記では、特に横書きの場合、算用数字を使用し「123」のように書くのが一般的です。

この表記法では、「23人」や「2018年」といった形での記述も可能です。

ただし、3桁以上の数字を入れる場合は注意が必要です。

たとえば「365日」を書く際には、「36」と最初のマスに書き、「5」を次のマスに記入します。

これは、一つのマスには最大で2文字までというルールに基づいています。

金額「1,500円」を書く場合にも、「1,」を最初のマスに、「50」を次のマスに、「0」をその次のマスに、最後に「円」を別のマスに記入するのが正しい方法です。

これらのルールをしっかり覚えて、正確に原稿用紙に数字を記入しましょう。

縦書き原稿用紙での数字の表記方法

近年、多くの書類が横書きで作成されるため、縦書きの原稿用紙を使用する際には、少々不慣れに感じることがあります。

縦書きにおける数字の表記については、通常、漢数字を用いることが推奨されています。

横書きでは違和感を感じるかもしれませんが、縦書きでは非常に自然に映ります。

例えば、「200人」を縦書きで表記する場合は「二百人」と書きますし、「325個」を表記する場合には「三百二十五個」と記します。

ただし、最近では、縦書き原稿用紙で算用数字の使用が認められるケースも増えています。

それでも縦書きでは、伝統的に漢数字を使うことが一般的です。

縦書きの原稿用紙に数字を書く際には、慣れが必要かもしれませんが、正しい表記法を心がけましょう。

紀年法の正しい表記方法

この記事では、横書きと縦書きの場合で紀年法をどのように記述するかを詳しく説明します。

横書き時の表記法

以前触れたように、三桁以上の数字は算用数字で表記するのが一般的です。

横書きでこれを表す場合の正しい方法をお教えします。

具体的には、一つのマスに二桁の数字を入れる形です。

たとえば「2011年」を書く場合、「20」と「11」という数字をそれぞれ異なるマスに入れます。

縦書き時の表記法

縦書きの場合は注意が必要で、横書きと異なり、マスごとに一字ずつ漢数字を使用します。

「2011年」を例にすると、「二」「〇」「一」「一」という数字を縦に一列に並べて書きます。

横書きと縦書きでは、表記方法に大きな違いがありますので、それぞれの方法を正しく覚え、適切に使い分けましょう。

アルファベットと数字の書き方

アルファベット、数字、小数点の表記について、どのように記述すれば良いか迷うことがありますよね。

この特別な記事では、横書きと縦書き、どちらのスタイルにおいても正しい書き方をご説明します!

横書きでの表記方法

●アルファベットと数字

数字は通常、半角で表記されるため、2桁の数字は1文字分として扱います。

たとえば「2011年」の場合、「20」と「11」をそれぞれ一つのマスに分けて記入します。

●小数

小数点も半角で表記するのが一般的です。そのため、数字一桁と小数点を合わせて一つのマスに入れます。

例を挙げると、「0.15」の場合は、「0.」と「15」を別々のマスに配置します。

縦書きテキストの整え方

●英数字とアルファベットの扱い

縦書きでのテキスト整形では、漢数字の使用が一般的です。そのため、アラビア数字の使用は控え、漢数字を活用することをお勧めします。

アルファベットを用いる場合、全角の大文字を利用し、一文字ずつ各マスに配置するのが普通です。

例として、「JR」は「J」と「R」をそれぞれ異なるマスに割り当てます。

「GDP」の場合も、「G」、「D」、「P」をそれぞれ別々のマスに配置します。

英語単語を縦書きにする場合、例えば「Station」という単語では、「S」を大文字で一つのマスに、その後の小文字を二文字ずつ一つのマスに入れます。

これを「ta」、「ti」、「on」と区切って配置します。

●小数点の記述

小数点を含む数値は、「ナカグロ(・)」を使用して表記します。

たとえば「0.15」は、「〇」、「・」、「一」、「五」をそれぞれ一つのマスに入れるようにします。

記号の正しい使い方

丸括弧、鉤括弧、二重引用符などの記号は、よく使われるものの、使い方に戸惑うことも多いです。

これらの記号は、横書きでも縦書きでも基本的に同じルールが適用されるため、その使い方をここで説明します。

【丸括弧と鉤括弧の基本】

丸括弧や鉤括弧を使用する際は、通常、それぞれの記号が一つのマスを占める形で書きます。

括弧の中での改行は許されますが、開始する括弧が行の最後にくるこだは避ける必要があります。

万が一、行末に括弧が来てしまった場合は、その括弧を次の行の始めに移動させてください。

終了括弧については、行の始めに置かないようにし、直前の文字と同じマスに収めるよう心がけましょう。

引用符の使い方

引用符は主に英語の文献で使われる記号ですが、日本語では一般的に使用されることは少ないです。

日本語で引用を示す際には、かぎ括弧を使用します。

例えば、翻訳された文をそのまま使う場合や、ある特定の台詞を表現する時に引用符を活用することがあります。

引用符を使う際は、文字の間に適切なスペースを空けて配置し、行頭に引用符が来ないように注意します。

また、引用符が行末にある場合は、改行して次の行の始めに持ってきます。

この処理は、括弧を使用する時の扱い方と似ています。

記号と単位の正しい使い方

この部分では、記号と単位をどのように正しく書くかについて説明します。

「cm(センチメートル)」

<横書きの場合>

単位は基本的に記号で表記します。
(例:cm)
それぞれの記号は各々のマスに入れます。

<縦書きの場合>

カタカナを使用することが一般的です。
(例:センチメートル)

英語のアルファベットは縦書きでは使用せず、
カタカナに置き換えることが推奨されています。

カンマ、ピリオド、コロン、セミコロン

●カンマとピリオド

横書きと縦書きでの句読点の使い方が異なります。
横書きでは、カンマが読点として使われ、
ピリオドが句点の役割を果たします。

基本的にはマスごとに1つずつ配置し、
行頭には来ないように注意します。

行頭に置く必要がある場合は、
行末の文字のマスに入れます。

この規則は、横書きと縦書きで同じです。

●コロンとセミコロン

これらの記号は主に英語で使われますので、
縦書きでは使用しないことが一般的です。

日本語では普段使われないので、
作文などでは避けた方が無難です。

まとめ

横書きの原稿用紙で数字を書く際は算用数字(たとえば「123」)を使います。

一方、縦書きの原稿用紙では、数字を漢数字(「一二三」のように)で書くのが普通です。

縦書きの場合、西暦や年号は「二〇一八年」のように、十や千の単位を使わずに記載することをお勧めします。

記号の使い方にも気を付けましょう。特に行の始めや終わりでの記号の扱いは慎重に行う必要があります。

多くの複雑な規則がありますので、書くときはルールを確認しながら慎重に進めましょう。

 

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